ロックンロールの宝石箱

フェスに行かない、ライブにも行かないインドア派ロックオタクの備忘録

Mr.children ミスターチルドレン

ビッグネームは海外進出すべきか

 ミスターチルドレン、好きですねえ。

曲ももちろんいいのですが、やはり桜井和寿の書く歌詞ですよ。

 

歌番組なんかでいろんな歌手の音楽を聴いててね、曲が良くてもね、歌詞がダサかったりするとがっかりするんですよ。俺だけですか?

リア充的な歌詞というか、よくある言い回しの歌詞ってあるじゃないですか。

「いつでもそばにいるよ」とか「君だけを見てるから」とか「今この瞬間がすべて」とか…

…まあね、このテのありきたりとも思える歌詞こそが、普遍的で、だからこそたくさんの人たちから支持を受けるんだろうな、とは理解はしているんですがね…

 

しかしね、俺としては

「もっと、こう、違う言い回しを使っていこうよ!?アーティストなんだし!」

って常々思うわけですよ。

 

そこに来て、冒頭のように思うわけですよ。

櫻井和寿の書く歌詞が好きなんですよ。言葉のチョイスが非凡なんですよ。

 

 

日本語の言い回しがとにかく美しい。

日本語をこれほど美しくロックに乗せるってのは、これこそアートですよ。

櫻井和寿はこのジャンルでは日本屈指の技巧派ですよ。誰が何と言おうと。

 

ところでね、ちょっと前まで、日本である程度成功を収めたミュージシャンって世界進出する傾向があって。まあ、最近は減ってきたけど。

あれ、うまくいったためしがないよねえ。

「日本制覇したから、次は世界制覇だ!」ってなるんだろうね。

ただ、まあ、最近になって分かってきたことではあるけど、わざわざこっちから出かけなくても、需要があれば勝手にあっちからオファーしてくるんだよね…

 

 でもね、思うわけですよ。

世界で通用しないから、「日本人のやるロックは劣っている」「欧米の方がレベルが高い」という考え方って、とっても、つまんないことだなって。

だってもったいないでしょ。

日本は独自のロックとして進化してるんだから。これはもっと誇るべきだよ。

 

音楽って、「音」を「楽」しむことじゃないですか。

演奏する人も聴く人も、もっと楽しめばいいのにねえ。

 

よく、J-POPは歌詞で泣かすしか能がないって小馬鹿にする人がいるけど、それでもいいじゃん?

その音楽が必要な人がいるわけだから。ここに。

…冒頭でリア充ソングの歌詞をディスった人間が言えたことではないんですがね…

 

三国志で言う「天下三分の計」でいいじゃないですか。

日本で天下を獲ったんだから、わざわざ今まで武器にしてきた日本語の歌詞を捨ててまで、世界に挑戦しなくてもいいじゃん。

 

 ミスチルが世界進出するっていうハナシは聞かないけど、むしろ安心するよ。

櫻井和寿には、もっともっとたくさん美しい日本語のロックを紡いでもらいなあ。

 

 

 

マイフェイバリットナンバー

 

名もなき詩:「あるがままの心で生きようと願うから、人はまた傷ついてゆく 

知らぬ間に築いてた自分らしさの檻の中でもがいてるんなら

誰だってそう、僕だってそうなんだ」

 

 ヒプノシス:「今日も見果てぬ夢が 僕をまた弄んで 

深い深海に沈んだ希望をチラつかす 叶うならこのまま 夢のまんま

もう現実に引き返せなくたっていい いつか新しい自分にまた出会えるまで

そうさ終わらぬ夢のその先に 僕は手を伸ばす」

 

SINGLES:「悲しいのは今だけ 何度もそう言い聞かせ 

いつもと同じ感じの 日常を過ごしている それぞれが思う幸せ

僕が僕であるため oh I have to go oh I have to go」